催眠状態について

 

催眠状態(トランス)とは?

私たちは何かに集中したり、ボーッとしているときに、自然と催眠状態(トランス)に入っています。

(例)
●友達とおしゃべりをしていて、時間があっという間に過ぎたとき。
●映画やTVドラマを夢中でみているとき。
●車で単調な道を長時間運転しているとき。
●電車の座席でウトウトとしているとき。


催眠療法では、意図的にクライエントを催眠状態へと誘導します。

通常、催眠療法で催眠(トランス)に入っても、クライエントの意識は残っており、セラピストの話を聞くことができます。

人によっては浅い眠りのように感じることもあり、とてもリラックスしていることが多いです。

クライエントは催眠状態に入っても、自分が催眠に入っているとはっきり自覚できないことがほとんどです。


催眠療法の催眠は、テレビで行われるエンターテイメントの催眠術とはちがい、派手な演出はほとんどありません。

 


どうして催眠状態(トランス)へ誘導するの?

催眠療法では、クライエントが潜在的にもっている、問題を解決する能力を引き出すために、催眠状態に誘導します。

催眠状態になると、否定的な心が引っ込み、暗示を受け取りやすい心が現れます。

暗示を受け取りやすい心は、まるで素直な子供のようなもので、新しい何かを学ぶのにとても適している状態といえます。

 



誰でも催眠状態に入れるの?

トランス(催眠)への入りやすさ、深さは、個人によって差がありますが、最終的には誰でも入れると考えています。


クライエントの催眠状態に合わせて、セラピーを組み立てていきますので、催眠の入りが浅い方も受けていただけます。



催眠と睡眠は違います。

催眠状態になると覚醒水準は低下しますが、まわりの音やセラピストの声は聞くことができます。


催眠状態と覚醒状態の境目は曖昧なので、私たちは催眠に入っていることに気づかないことも多いです。


セッションの最後には、完全にトランス(催眠状態)から出てもらいます。

トランスからは必ず戻ることができます。